さまざまな帯の締め方

ハッピや袢纏は、それを纏う時、帯を結んで留めます。そうする事で、しっかりと着る事が出来る訳ですが、この結わえ方には色々と種類があります。もちろん、結び易さ結び難さもあり、頑丈さほどけ易さもあります。

こうした締め方に関して、半被や半纏のオリジナル制作を承っている専門店だからこそお伝えするべきなのかとも思います。

△はんてんやはっぴを留める帯の締め方

帯を結ぶ際は、その長さを考え、更には前か後ろ、どちら側で縛るかを考える事になります。通常男性ですと、貝の口と呼ばれる前結びを行う事が多いです。帯はある程度長さがあるので、成人男性でも2周ぐらいは余裕でまわります。

また貝の口とある様に、最終的に結び目が貝の口の様に見えます。

一方、女性が特注オーダー作成された半纏や法被を留める際にオススメの締め方は、一文字結びと呼ばれる物で、後ろに挟む様にして結ぶと言う物です。見た目が一の文字に見えるから、その名前が付いた訳ですが、簡単に結ぶ事が出来ます。

なお、帯の形によってもまた変わった縛り方がありますので、どれが一番なのかと言う事はなく、また、もっと簡単で粋の良さを感じる職人結びもしくは、神田結びと呼ばれる物もありますので、この辺は、実際の所、好みになります。

△帯を結ぶについて思う事

帯を結ぶ文化と言うのは、欧米で言えばローブにあたるのかもしれません。バスローブなどは、前で帯を結んでいる様子を何度か見た事がございます。しかし日本の様に、日常的にそれを使用していた訳ではない事も同時に分かります。

日本ではあくまでも、普段、街を歩くために使用していた物なので、バスローブとは、使われ方が違うと言えます。

また、着物では無くても、柔道着や空手着でも帯を使い結びます。帯を締める事は、気を引き締めます。

袢纏や法被も、帯を締める事で、気持ちを引き締める効果があります。その為、お祭りの衣装として採用されたり、イベント事の際に着用されているのかもしれません。確かに、言葉で言うより、もっとずっと、気合いが入ります。